平時と有事 2015 10 25

「平時に有事を考える」
 これが政治家として最も必要な能力です。
いざ有事になってしまうと、
誰もが異常心理になってしまい、
冷静な判断ができなくなるからです。
 しかしながら、日本の政治家は、
考えたくないものは考えないという少女漫画のような世界に、
逃避していませんか。

書名 世界の軍事情勢と日本の危機
著者 高坂 哲郎  日経プレミアシリーズ

 早速、この本から引用しましょう。
以下は、引用です。
 東日本大震災の時、いち早く被災地に入って、
救助活動した自衛隊の関係者が、
「現地に入って、
しばらくは素早く動けたのですが、
時間が経って、後から、
いろいろな行政機関が加わってくるほど、
話がややこしいことになった」と話すのを聞いたことがある。
 この関係者によると、
孤立状態になった避難所に、
自衛隊がヘリコプターを使って、
空から食料など支援物資を投下しようとしたところ、
国土交通省の担当者から、
「物資の投下は航空法に違反する」との指摘を受けたという。
 また、現地に仮設の診療施設を設置しようとすると、
厚生労働省の担当者から、
「法律に定めた診療施設の基準を満たさなければ、
設置を認めない」と言われたこともあった。
(引用、以上)
 一事が万事、この調子では、
政治家が役人以上の仕事をしていないことが明白です。
 役人は、憲法や法律を遵守しなければなりません。
頭の中では、「この条文は、おかしい」と思っていても、
そういう条文に従わなければならないのです。
 だから、役人が、国民に対して、
「法律の条文で、こうなっているので、仕方ないのです」と言うのは、
やむを得ないと思います。
 しかし、政治家が、役人と同じように、
そういうことを言えるのか。
 たとえば、憲法を守ったために、国が滅んでしまった。
国が滅ぶような憲法では、明らかに憲法に欠陥がありますので、
早急に憲法を改正する必要があるのです。
そして、国民を啓発する必要があるのです。
 にもかかわらず、日本の政治家は、
「憲法を守ったために、国が滅んでしまった」という方向を選択しています。
 こんなことは、子供でもわかることなのに、
日本の政治家は、見て見ぬふりをしています。
これでは、何のために知性を獲得したのか、わかりません。
(参考)
憲法第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久に、これを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。























































































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